実際にはいつ区分所有建物となるの?

区分所有建物とは?@

一棟の建物に複数の部分があって、
その各部分が区分所有権の目的となっているような場合、
その一棟全体のことを区分所有建物といいます。

 

ちなみに、建物として複数の部分があって、
それを区分建物とするのか、それとも普通の一棟の建物とするのかについては、
その所有者の意思に委ねられています。

区分所有建物とは?A

つまり、建築主がマンションなどの分譲を考えて、
区分所有建物とするのか、

 

あるいはアパート経営などを考えて、
区分せずに自分1人の所有名義にする一棟建てとするのか

 

については、
その建築主の考えにより決められるということです。

 

もう少しわかりやすく言うと、
複数居室が存在する建物を造ることで、
当然に区分所有建物となるわけではなくて、
それを外部に向かって区分所有建物とする
という意思が認められる行為があって初めて、

 

区分所有建物となり、
区分所有法などの適用となるということです。

 

もしそれがないと、特別法である区分所有法は適用されませんので、
一般法である民法が適用されることになります。

 

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実際にはいつ区分所有建物となるの?

具体的にいつ区分所有建物となるのかについては、次のとおりです。

 

■新築の場合
・分譲業者が公正証書により規約を創設したり、
あるいは分譲公告などを出して、建物を新築したときは、
建物完成と同時に区分所有者となり、区分所有権が成立します。

 

・また、建物完成後に分譲の意思を表示したとき※は、
そのときに区分所有権が成立します。

 

※分譲公告や売買契約の締結などです。

 

■建物の増築、接続の場合
・区分所有でない建物に、
区分所有権の目的となる部分を備えた建物を増築した場合、
増築部分は初めから区分所有建物であり、
既存建物部分は増築されたことによって区分所有建物となります。

 

・区分所有でない建物2棟を接続させて1棟とした場合も同様ですが、
この場合、2棟の所有者が区分建物とする意思を表示したときに
区分建物となります。

 

■区分の登記がされたとき
・1棟の区分所有でない建物と、あとから数個の部分に区分した場合※に、
所有者は区分の登記を申請することができます。

 

・この申請に基づいて登記官が「区分の登記」をすると、
区分所有建物となります。

 

※区分所有権成立のための要件を満たしていることが必要になります。

 

■処分行為
1棟の区分所有でない建物に、
区分所有権の目的物とすることができる部分がある場合に、
その部分を分離譲渡したり、担保設定したときは
区分所有建物となり、区分所有建物となります。

 

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